この国はどこへ行くのか 2010年10月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁の巡視艇が衝突した事件で、那覇地検は「国民への影響と今後の日中関係を考慮して」、逮捕した中国漁船の船長を--法的根拠もなしに--一方的に釈放しました。

 事件発生直後は"粛々"とやっていた政府も、中国の経済制裁や反日感情の盛り上がりに抗しきれず、また首脳レベル・外交レベルの"シカト"に怯えた構図が、何とも滑稽に映し出されたと申しあげてもよいでしょう。このような経緯を顧みると、いかにこの国が国家としての体をなしていないかが分かると同時に、今後の国際関係が一層不透明になったと考えざるをえません。

 私どもは、大勢の皆さんと毎月のセミナーでお会いする中で感じていた、ある種のムードがありました。それは、この国の現状に対するそこはかとない閉塞感と未来に対する漠然とした焦操感と申し上げれば当たっているでしょうか。どっちへ転んでも舵取りの不明瞭な船に乗り合わせた者たちの、口に出してしまうとやり切れないほどの不安感といってもよろしいかと思います。一方でGDPが世界三位になり、他方で人口減・財政危機の問題が取りざたされる毎日のニュースからは、かつての時代の活気は全く感じられません。

 では、この国はどこへ行くのか?

 実は、その答えも、一部は私どもには既に分かっております。セミナーの席上で皆様から寄せられるご質問に、YES/NOの手法を用いてお答えしていくなかで明らかになってきた未来像があったからです。

 まず、朝鮮半島の情勢はこの先10年以上は現状のまま続くこと、日中関係は対立や紛争は起こらず協調路線となること、北方四島は今後も返還は望めないこと、さらに最大の問題である日米安保は2030年以降に解消されること、などがそれです。その他にもさまざまな予測が出ておりますが、詳細は別の機会に譲るとして、皆さまもぜひアップグレードまでの能力を身に付けられ、ご自分なりの未来予測をなさることをお勧めしたいと思っております。

 では、来月またお目にかかりましょう。