皆さんお元気ですか、朝比奈です。
先月の新聞を見て、シリーズ10巻までいった右の本(金曜日刊)を買ってみました。そうしたらイヤー出るわ出るわ、TVや新聞の広告で見かける食品や飲料・医薬部外品、さらに健康食品や医薬品の類までが添加物・防腐剤・副作用の関係で購入を控えるべきだというのです。本書に対しては「企業テロと同じだ」という批判もありますが、我が国の規制が欧米各国と比べてはるかに緩い現状では、やはり説得力に富むといえるのではないでしょうか。水俣病やイタイイタイ病はもちろん、原爆症の認定ですら未だに明確な責任が棚上げされていることを考えると、この国の官庁・大企業・マスコミの主張はどれもウソだらけと言っても過言ではありません。
こうしたウソはいつ頃から始まったのかとあきれ返るほどですが、実はその答えが9月に見つかり、それは日本神話と出雲風土記の矛盾を突く学者の研究だったのです。例えばスサノオの高天原での数々の乱暴とアマテラスの岩戸隠れ、追放されたスサノオの八岐大蛇退治とアメノムラクモの剣、オオクニヌシの数々の説話(因幡の白ウサギ他)などは出雲神話には全くありません。日本神話の1/3も占める出雲神話が地元の伝承と異なるのはなぜかといえば、それは日本神話が全くのねつ造であり、各地の神話・伝承を換骨奪胎して編集された大本営発表だったからだというのです(鳥越憲三郎「出雲神話の誕生」講談社)。さらに、当時杵築(出雲)大社はまだ創建もされておらず、熊野大社が地元の正統な神社だったのですが、出雲国造は大本営発表後に保身のため旧来の主神を見捨て、杵築の地に移って架空の伝承に基づく出雲大社の建造に取り組んだのです。因みに、アマテラスについても皇室の伊勢神宮参拝は古代から江戸期まで一度もなく、明治になって初めて維新政府の下で行われたということです。
昨今の集団的自衛権や秘密保護法、福島第一の「コントロール」発言、さらに消費税アップ後の景気後退を「一時的」と強弁しているのが、官僚と政治家・大企業とマスコミの癒着構造ですが、こうしたウソつき体質は何も今に始まったものではなく、有史以来続いてきたと見る方が正しいようです。個々人が情報武装すべき時が迫りつつあるようです。
では、来月またお目にかかりましょう。