皆さんお元気ですか、朝比奈です。
暑すぎた夏もどうやら終わりのようですが、連日のリオ五輪一色のTV・新聞にはウンザリしました。では何か他のといってもプロまがいの高校野球か芸能バラエティ。この裏には電通と一体となった NHKの利権が絡んでいるのが見え見えで、金まみれの体質そのもの。「国威発揚」などという官房長官も困ったものですが、一番の嫌みはこのパフォーマンス。名前通りシンゾウだけは強いようで、直後に中国を意識してアフリカでまた又バラマキ。御用放送も最後のフロンティアなど何やらカッコいいことを言って、我が国も儲かるような話になっていますが、絶対無理。
だって、今朝の新聞の家電のチラシを見ても、日本の洗濯機の価格は主流が10万円超えに対し、中国製はその半値。冷蔵庫もエアコンも似たような状態で、炊飯器に至っては最高13万8千、さらに4Kテレビが何と53万9880円。だっから、シャープや東芝のような事態になるのです。「でも、車はトヨタががんばってるし、複写機はやっぱりキャノンだよね」という声も聞こえてきそうですが、自動運転分野は衛星情報を完璧に把握したグーグルが進出、FAXなどは世界的にはもう終わった商品。大体、BRICS諸国へ行けば、中・韓の製品が圧倒的シェアを誇り、新幹線のインフラ輸出だって失敗。原因は皆余計な機能を付けて高く売ろうとする見え透いたコンセプトにあり、海外での競争結果は戦う前からもう惨敗が自明。
名目GDPこそまだ3位にとどまっているものの、1人当たりに換算すると既に26位に後退、より実質比較が可能な購買力平価でみれば、シンガポール・香港・台湾に抜かれ30位。韓国が31位で肉薄しているのです。49万8千のマッサージ機などで底上げされた統計ではなく、もっと正確で質の高い情報を私たちは集めるべきです。そういえば、熊本から続く中央構造線では、四国の深部低周波微動が収まらず、月末にはとうとう1日100回越え、糸魚川静岡構造線でも新潟焼山が小噴火。バヌアツの揺れが鳥島や福島・岩手沖と連動しているというのに、マスコミはイタリアやミャンマーの話ばかり。まさに、制空権を失いながら戦艦大和一隻で沖縄に向かった、71年前同様の過ちが繰り返されようとしているのではないでしょうか。カタストロフィに至らぬよう、ここは気を引き締めて秋に臨みたいところです。
では、来月またお目にかかりましょう。