反スピリチュアル宣言 2017年7月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 毎月々々、当サイエンスにはさまざまな問い合わせが寄せられますが、多くの方々に「科学」や「物質文明」に対する反感があり、何らかの問題(病気・お金・人間関係等)を「楽に」「一挙に」解決したいという願望があるようです。病気では完治を望まぬ心の癒し、お金や人間関係に関してもみんながみんなハッピーになれるような感じ。

 そんな考え方をされている方々には誠に申し訳ないのですが、この超能力で解決できることと出来ないこととは予めキチンと区別しなければならないとお話するのが当サイエンスの立場です。例えば病気に関しては、薬をやめ食生活を改善していく努力をせずに治ろうとしても無理。お金や運気に関しても、天は自ら助くる者を助くという言葉通り、自分でも解決策を真剣に考えないと。人間関係だって、具体的に他人と話し合い、解決へ向けての努力をした方がいいに決まってる。でも、そういうと皆さん気分を害してまた別の団体を訪ね、受け皿となるのは「ヒーリング」とか安易な「開運」や「占い」の類。これらの業者を一括りにするとすれば癒し=スピリチュアル=霊感=宇宙商法と呼べそうです。

 大体、「カエサルの物はカエサルの元へ」という諺通り、物質レベルのことを軽視して超能力に頼るという姿勢自体がおかしいのです。わが会津のことを持ちだして申し訳ないのですが、アームストロング砲やスペンサー銃で攻めてくる薩長に火縄銃や木砲で対抗し、孝明天皇の記憶だけを拠り所にしても勝てるわけがない。それはまた、制空権もレーダーもなく、沖縄にたどり着く前に撃沈した大和同様の発想です。でも私たちには、ヒーリングなどに留まらない「具体的な治験の症例」が多数ありますし、堂々巡りの占いや霊視とは一線を画す「YES/NO」という手立てがあります。未来予知は株価やギャンブルで検証されているのですから、いかがわしい人々に頼らずとも、地道にコツコツとやっていけばすべての方々に運命の女神はほほ笑むといえます。世の中には矛盾があり、したがって心の葛藤も起こるわけですが、理性的・科学的に物事を考え、最後に超能力を使うのが基本ではないでしょうか。

 では、来月またお目にかかりましょう。