新たな感染症の蔓延 2018年11月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 先月、≪アミロイドーシス≫を患う方から相談があり、かつて獣医科大学で牛の病変ということで簡単に触れただけでしたので、詳しく調べてみました。医学的には原因不明の致死的病なのですが、ただ≪プリオン病≫に似ているというので、第一人者たる福岡伸一氏の本を読んで驚きました。かつて問題化した狂牛病が原因がハッキリしないまま防疫体制が緩和され、さらに汚染国たる米国からの輸入再開で非常に危険だということなのです。

 確かに≪プリオン≫が騒がれたことは知っていましたが、福岡氏によればこの説にはかなり疑問が多く、原因は既知の最小のウィルスの1/1000程で、電子顕微鏡も古典的な免疫系もすり抜けてしまう未知の病原体の可能性が高いとのこと。さらに既存の消毒薬は無効で、数時間に及ぶ高温高圧滅菌しか対処方法がなく、その結果羊~牛~人、さらに他の動物にまで感染が及んでいるとのことです。人の角膜・硬膜移植で起きるクロイツフェルト・ヤーコブ病が今でも起こることを考えると、輸血や外科処置などでもうつるわけですが、宿主体内である種のレセプター蛋白が必要なため発症例が限られる。しかし、このことが逆に病原体の蔓延を来たし、代用乳(スターター)を通じた畜産現場の汚染や人工乳を通じた新生児への経路は今でも断たれていないというのです。

 そこで、問題の≪アミロイドーシス≫がウィルス性か否かをYES/NOで見た所、圧倒的にYES。この病気、慢性炎症性疾患に続発して腎・心などへ波及する他、多発性骨髄腫に伴って起こったり原発性のものもあり、透析性やⅡ型糖尿病に伴うケースも。また限局性の好発部位は、脳・喉頭・肺・消化管・尿路および皮膚などとのこと。そして、アミロイドーシス類似の蛋白変性性神経疾患には他にもアルツハイマー・パーキンソン等がありますが、これらが病原体によるものか否かを見た所、やはりYESという結果が。家畜の肉骨粉や代用乳のように人と人の共食いで広がることは無いにしろ、血液や乳・体液等を通じた拡散は留まるところを知らず、さらに食物連鎖の環の中で食肉・乳製品や加工エキスを通じた感染は人獣全般に広がっていると危惧されます。この問題に対し見当違いのアプローチをしている医療・行政・産業のサボタ―ジュが続く限り、日常生活のあらゆる面で緊急の防御が必要と考えられます。

 では、来月またお目にかかりましょう。