皆さんお元気ですか、朝比奈です。
今年も残すところ 1か月を切るまでになって しまいましたが、この1年は私共にとってかなり 大きな進展の年であったと考えております。まず 取り上げたいのは、「21世紀の医学=イントロ ダクション」の成果であり、現代医学の臨床の最前線で誠実な仕事をしてきた医師たちの貴重な経 験を取り込むことができたことです。その結果か ら申し上げられるのは、細分化・肥大化を極めた といえる20世紀の医学は、結局「対症療法」の 限界を超えられなかったということであり、既に 古典的なものと位置づけざるを得ないということ です。例えば「歯は体内の臓器である」とか、「緑内障は脳梗塞や心筋梗塞を起こすような体質が目に集中的に表れた状態」とか、「乾癬はメタボリックシンドロームが皮膚に表れたもの」とこれらの医師たちは主張するわけですが、その背景には戦後のわが国がの医学・栄養学が見落としてきた致命的な欠陥が認識されているわけです。ただ単に生活習慣を変えるということだけではなく、事は一つの文化が危機にさらされている状況なのだと考えざるを得ません。
そしてもう一つは、福島第一の事故で表面化した放射能の件であり、2017年を境に汚染による被害は遠い東北の話ではなくなり、中部地方から近畿中国四国九州にまで及んでいることが明らかになってきたようです。北関東や首都圏における異常な病気の多発は、既にこの国の主要部が壊滅的な危機に瀕していることを物語っておりますが、改竄・隠蔽を常態とする日本政府と官僚機構により、国民は聾桟敷に置かれているといってよいのではないでしょうか。
一体なぜこんなことになってしまったのか。参考となるのが、ここ数年内にみられた種子法廃止、種苗法・市場法・水道法・漁業法改悪であり、ラウンドアップをはじめとした農薬規制緩和やゲノム編集解禁・農地法改定などが挙げられる。現在の国家独占資本主義というものが、いかに国民の福祉に逆行するものであるかがこれで分かるわけですが、NHKをはじめとする御用メディアから流れるプロパガンダが国民の目と耳を塞いでしまっている。上記の食糧の問題はもちろん、医療にしろ教育にしろその他のすべての分野で、私たちは揺り籠から墓場まで巨大資本に収奪されているということが明確になった一年だったのではないでしょうか。
では、来月またお目にかかりましょう。