復興に向けて 2011年5月6日

kodomotati.jpg

 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 今回の東日本大震災で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。いかばかりのご苦労だったかと思うと、本当に胸が痛みますが、これからは共に復興に向かって立ちあがっていくべき時と考えております。

 当サイエンスといたしましても、義援金や放射能対策用ディスク「アンチラディエ-ション」の配布などを通してご支援させていただきますのでよろしくお願い致します(本ディスクの無料配布は、最後のページをご覧ください)。

 振り返りますと、4月中旬までの1ヶ月は大きな余震が続き、今にもまた大地震が来るのかという恐怖に駆られたものですが、同時に進行していた福島第一の放射能漏れは、さらに深刻な事態を引き起こしたと申し上げられます。地元の避難区域の方々はもとより、福島・栃木・茨城・群馬辺りまでが風評被害に悩まされている状況は、未だに改善されているとは言えないようです。特に福島県内の方々は、避難先や他地域で「差別」にも似た扱いを受け、子供などではいじめの原因にもなっているようです。感染症などとは異なり、放射能が「うつる」はずはないにもかかわらず、いわれのない悪意により事態は深刻化しているようです。

 かつての敗戦のときと同様、科学的思考の微塵もないような状況に関しては、ひとつ「戦艦大和の最後」の著者吉田満の言葉を肝に命ずる必要があるかと思います。すなわち「進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ、負ケルコトガ最上ノ道ダ、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ハレルカ、今目覚メズシテイツ救ハレルカ、俺達ハソノ先導ダ」というのが、彼らが私たち戦後世代に託したメッセージだったのです。

 大正の大地震の時の朝鮮人虐殺事件と似たような光景は、二度と目にしたくないものです。と同時に、首都圏の皆様は、次のプレート型地震にもご注意いただきたいと思います。上記と矛盾するようですが、この力で地震予知は十分可能であり、今後の数年間私たちはサバイバルを図っていかねばならないようです。

 では、来月またお目にかかりましょう。