ニュース24年7月

「『ウイルス』や『細菌』等が病気の原因でないなら、何が病気を引き起こすのか?」

先月はコッホの炭疽菌の〝発見〟が改竄だったとお話ししましたが、今回は舞台をパリに移し当時最先端の地における3人の学者の研究に焦点を。先ず第一にC.ベルナールですが、この人は脳神経系・物質代謝・肝グリコーゲンの研究等を実験的に行い、従来観察と推測に基づくだけだった医学を実証的にしたと言われています。そして後に「外部環境の変化にもかかわらず内部環境は一定に保たれる」、即ち微生物の病原性等に関わらず恒常性を保つのが生体というシステムだと名言を残したわけです。
次に登場するのがA.ベシャンで、彼は「病気の細胞理論」=微生物は宿主の健康状態が衰えた場合に〝病的〟になるという説を唱え、パスツールの「病原菌理論」=病気は身体の外にある微生物に起因という説と激しい論争を行った事で有名なのですが、如何せん我が国では殆ど無名。現在のソマチッドに似た細菌の多形性論(因みにパスツールは単相性論)も見直されているのですが、製薬業界がパスツール側に立ったため片や絶大な名声、こちらは教会からも破門・禁書とされ不遇な晩年を送った。実は、我が安保徹氏も最後にベシャンに辿り着いてから暗殺を予期する言葉を残して突然死したのですが、「病原菌理論は間違いだった」と
いうパスツールの遺書公開は死後100年の1995年の事。
さてここで話はクリミア戦争(1853~56)時に派遣されたナイチンゲールに移りますが、彼女は野戦病院で骨身を削って看護に励み病院内の衛生状況を改善することで傷病兵の死亡率を劇的に引き下げた。その方法は何十人もの傷病兵が折り畳み式ベッドを共有していた所で窓を開けたら、皆1週間から数ヶ月で良くなったとの事。「看護の最初のステップは新鮮な空気だ」と言ったとされていますが、病人のストレス度の低下だけでなく経験的に「うつる=病原性」というのがエクソソームの伝播であることを認識していたのではないかと考えられます。

表1で19世紀のパリにおける病原菌論争を簡単にご紹介しましたが、私たちの体内・体表面には無数の微生物が棲みついているわけで、それらが普段は無害なのになぜ突然有害になるかを現代医学は説明できないのですから、やはり新たな理論が必要だといえそうです。過去に蔓延した伝染病の原因にしても、良く分析してみると衛生環境の悪さ・栄養低下・気候の変化・空気の汚染などがあったようです。例えば14世紀のペストの時は「年輪からの情報を照合すると、地球の空気の大きな乱れがあった年と重なり」、「氷床の層を調べた結果、ペストが流行していた時期の層から通常よりも高いレベルのアンモニアが発見され」たとの事(気候も寒冷化した時期だった)。
こうしてみると、私達は病気の原因として環境の変化や天然の毒物(毒を持って毒を制した)、特に近代以降は農薬・化学物質・電磁波・放射能等に注目すべきかと思われます。また我が国は今、飲料水や雨・雪の外空気中に漂う病原性の微粒子等にも注意が必要で、さらにワクチンや医薬品の副作用にももっと着目すべきと考えられます。

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