除染をやりました
「0.03~05μ㏜/hを達成」
現在「新・放射能の防御」のパンフレットを作っていますが、
結局言えることは、
福島第1原発事故の直後政府は、被ばく線量の許容限度を従来の原子力基本法で定められた年間1m㏜から20m㏜へ引き上げたわけですが、年間20m㏜というのは、原発労働者が白血病を発症し労災認定を受ける線量に匹敵し、ドイツの原発労働者に適用される最大線量にも相当。
政府はまた、年間20m㏜は3.8μ㏜/時に相当するとしていますが、これは労
働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6μ㏜/時以上)の約6倍に相当。
結局現在の日本は、原子力災害特別措置法に基づく原子力緊急事態宣言が
発令されたまま解除されない戒厳令状態。
と元京都大学原子炉実験所助教小出裕章氏がいうとおり、
汚染はこれから相当長期間続くものと考えられます。
福島第一の 2号機からの放射性プルームが、
石棺の形成によってシャットアウトされたとしても、
その先 30年間かかってようやく半減期となるわけです。
こうした状態ですので私たちは、
水や食品による内部被ばくにも注意しなきゃいけないのですが、
同時に汚染された外気や室内にも注意すべきといえます。
ですので外気については N95型のマスクをかけるべきであり、
室内に関しては時々除染をしなくてはならないということです。
そこで寒くなる前に一度やるべきということで、
日曜日にまず 23畳のリビングを終え、
昨日は 10畳の寝室を行いました。
放射能は埃とともに室内に付着していますので、
これをすべて雑巾で水ぶきで取っていくわけです。
原則は天井から始めて上から下へと行い、
最後に床面を0.3μmの粒子をほぼ集塵できる性能を持つ、
HEPAフィルター付きの掃除機で掃除して床面を水ぶき。
什器備品はその前に部屋から出しておくのですが、
搬入時点でそれらもすべて水ぶきするわけです。
この作業、広い部屋や什器備品の多い場合は、
かなりの肉体労働で大変なのですが、
終わった後室内の線量を測ってみると苦労が報われます。
今回はγ線で0.03~05まで低下しておりますので、
γβ合計でも0.08~0.12ぐらいまでの値と思われます。
こうなってくるとYES/NOの精度が飛躍的にアップし、
したがって体への影響もきわめて少なくなってくる。
今は時々このようなことが必要な非常時
なのではないでしょうか。