呼吸器系の障害が急増中
「内部被ばくは、吸入が最大」
昨日、茨城県のOさんの遠隔治療を行いました。
アレルギー性喘息や咳の症状で過去2回やっているのですが、
依然体調がすぐれず、職場も辞めざるを得なかったとのことでした。
一通り診てみると、
右後頭部から首・肩・腕にかけての違和感、
喉から気管・気管支の違和感、両脇から肋骨にかけての違和感があり、
確かに呼吸器系全体の問題と考えられます。
ご本人も、以前から肋間のシコリ(リンパ節の腫れ)があったということで、
呼吸器系が敏感だったことは確かですが、
それにしてもよくならない・・・。
そういえば、一昨日は栃木のTさんから、
喉の調子が悪いというお電話を頂いていたことも踏まえ、
放射能の影響か否かをみてみると、まさにYES.
一応の治療を終えてから、
マスク・空気清浄機・掃除機などの空気中の放射能対策、
また、豆乳ヨーグルトや納豆・わかめの味噌汁の摂取、
をお勧めしました。
私自身も耳鼻咽喉系の異常が放射能だろうというのは、
ついこないだ申しあげましたが、
内部被ばくの原因としては、食物もそうですが、
呼吸による吸入が実は最大のもの。
食事は一日2・3回しかしないのに、
呼吸は24時間休みなくしているのですから、考えれば当然です。
問題は、本当に放射能によって呼吸器の障害が起きるのかですが、
探してみるとやはり出てきました。
アーネスト・スターングラス著「赤ん坊をおそう放射能」
(新泉社刊 1982年6月発行。アーネスト・スターングラス著。反原発科学者連合訳)
福一のはるか以前に出ていることから、
決して誇張やウソでないことがハッキリしていますが、
ここでの重要な指摘を以下に。
『 事実、ドレスデン原発が放射性物質の放出を開始して以来、老若を問わず肺気腫や気管支炎のような肺疾患による死亡が急増していた。その増え方は、大気汚染が最もひどいニューヨークよりも大きい値となっている。
このような原因によるイリノイ州の死亡率の変化は、1949年から59年までの10年間に、わずか9%しか増えていなかったのが、原発が完成した1959年からデータのそろう1966年までの10年間に満たない期間に、実に75%も増えていた。この増え方は、前記期間の年平均増加率の8倍以上であった。』
現代医学的に病名を付けるとすれば、
上記Oさんのケースは、アレルギー性喘息or電磁波過敏症。
でもここで重要なのは、
アレルギーや過敏症の治療をしたとしても、
身体の処理量を上回るアレルゲンが常時作用していたら、
症状は改善しないし、アナフィラキシ―様の激烈な症状も繰り返す点です。
ドクターとしてはやや無力感を感じますが、
昨日最後に申し上げたのは、
根本的には逃げなきゃダメ
ということでした。
(出典:和田誠ポスターに対する様々な反応 )