医者と患者の関係

「鵜呑みにしないこと」

昨日は、静岡県のTさんのご依頼で、
高齢のお母さんの病気についてのご相談。
何でも、2週間ほど前に急な胸やけと吐き気が起こり、
以後食べ物・飲み物もすべて経口的に摂れない状態。
かかりつけ医を見切って、他院の紹介で隣町の病院に行ったところ、
十二指腸の狭窄があり、原因は恐らく膵臓の癌、
癌センターの専門医に任せるべきといわれたとのこと。
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(出典:すい臓がんの手術

しかし、Tさんのお話では、
「癌センターから無事生還した人はほとんど見たことない」
とのことで、
「ここには入院させたくない」との強い意志。
また、「もしだめでも、住み慣れた町の風景の中でおだやかな最後を」
とのご希望。

で、相談内容ですが、
この診断は正しいのか否か→一部問題あるがまぁまぁの見立て。
癌センターに任せるべきか否か→圧倒的に任せない方がいい。
体力的に乗り切れるか否か→十分乗り切れるという結果。
以上をお伝えした所に、隣町の病院から電話があり、
Tさんの希望に沿いこの病院で対処するとのこと。
そこで、その可否についてみた所、「ベターな選択」という結果になり、
この12日に、腫瘍の切除は考慮しない応急手術を行う方向へ。
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(出典:http://kids.wanpug.com/illust67.html)

今回の件考えてみますと、
患者さん側の強い意志が病院を動かした結果に。
また、直近の血液検査で白血球数等に異常がなく、
腫瘍マーカーも上がっていないという結果でしたので、
恐らく胆管開口部のトラブルで、
十二指腸の絞扼が起きたのではないかと思われます。
最後に術中・術後の安全を祈願しておきましたが、
医療は患者のためのものなのですから、
ドンドン希望をだして、最善の方策を講じるべきです。
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(出典:イラスト素材図鑑

ただ、特に田舎では、
医者と学校の先生は神様だ
という意識がまだ根強く、
今回のようにすんなり決まるケースはまだまれなのでは?

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