トランプ就任
「Together ,we will make America」
今日の早朝、
TVでトランプの就任式典の様子を見ました。
前日の御用放送では、
メディア批判の横暴さや女性蔑視発言などを流し、
ワシントン市内に集まっている反対派のデモや談話などのほか、
史上最低の支持率など、
相変わらずネガティブキャンペーンばっかり。
暗殺など起こらなければよいがと思っていたのですが、
無事終わったようです。
それに、この状況でトランプは、
最後に車を降りて歩いているではありませんか。
「イヤ、これは男だ」と思いました。
(出典:http://www.afpbb.com/articles/-/3114880?pid=18647995)
トランプ登場の意味は、
グローバリズムというか新自由主義というか、
巨大資本による富の独占に対する、
中産階級の反乱だったのであり、
世界に蔓延する貧困と格差の増大への警鐘。
かつて冷戦終了後の90年代の世界を、
グローバルに中小商工業・農業・マイノリティなどの
「インフォーマルセクター」が搾取される新植民地主義の時代、
と定義した時は感じられなった貧困の蔓延が、
もうすぐそこで感じられるのが昨今の状況だといえます。
(出典)https://twitter.com/olivenews/status/689742585565294592
TVに出てくるコメンテイターたちはかなり鈍感で、
今回もマイノリティがどうたら、
自由と民主主義が脅かされるなど見当違いの発言ばっかり。
でも、NYダウなどは暴落もしなったところをみると、
市場はかなり冷静かつ的確。
それに比べると、我が国のサラリーマンが読む週刊誌は、
まるっきり出鱈目。
就任演説を聞くと、
やはりトランプはかなりのもの。
「ワシントンは繁栄したが、国民はその富にあずかれなかった」
とか、
「本当に大切なのは、どの政党が政府を支配下に置いているかではなく、国民が支配する政府であるかどうかだ」
「2017年1月20日は、国民が再びこの国の統治者になった日として記憶されるだろう」
という件に真骨頂が現れています。
そして最後に、
God bless America
と締めくくるころ、群衆の感動は最高潮に。
でも、このセリフ、
日本のこの人がいったらだれも信用しないでしょうね。
だって、通るはずのないTPPを強行採決し、
関連予算を組んでしまうのですから、
何も分かってない感じ。
(出典:http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1058789284.html)
まぁ、人材がいないのでしょうね。
この人など、人気取りのパフォーマンスが過ぎて、
2002年の電撃訪朝=日朝平壌宣言で、
日本の植民地支配責任と北朝鮮の拉致責任とを、
共に“水に流す”形で国交正常化を約束したにもかかわらず、
その後安倍と一緒に拉致被害者問題をぐずぐずと再燃させ、
金正日に、
「小泉は男でない」と言われた(白井聡「永続敗戦論」)のですから。
国際間の冷徹な力学を全く分かっていない者たちが、
女々しい人気取りをやっている状態といえるでしょう。