ペットにBSEが蔓延
「目の見えない猫」
昨日は、以前電話相談を行った会津のMさんのご紹介で、
同じく会津のIさんから、
「猫の目が見えなくなった、病院では治らない」
とのことで電話相談を行いました。
何でも、15才の♀(不妊手術済み)、
家の中でぶつかったりするので、
12中旬に目が見えないのかと思い、獣医にかかった。
1件目で網膜剥離と言われ、
2件目でも同じ診断で、薬を飲んだが治らないとの事。
この、獣医二人の診断、眼底スコープを使ったのかときくと、
「使った」との事。
でも、どうも怪しいので、
検査前に目薬or軟膏を塗ったかときくと、
「何もしなかった」との事。
これで、眼底検査はしていないことがわかります。
眼底をみるには、瞳孔を散大させる必要があり、
硫酸アトロピン眼軟膏or点眼液を投与するからです。
よく目医者にいくと、「帰りがけ運転しないで」などいわれるアレです。
獣医というもののレベルの低さ、
誤診・乱療については以前もお話ししましたが、
まぁ、こんなもの。
彼らの多くは何の専門的知識もなく、
どこから持ってくるのかと思うほど、病名を思いつく名人。
飼い主もさほどお金をかけようとは思わず、
「とりあえず子供の手前連れていく」感覚なので、
難しい病名を言われればいわれるほど、「免罪符」になるわけです。
(出典:https://www.qlife.jp/meds/rx34388.html)
それはともかく、血液検査・尿検査等何もしなかったというので、
その他の症状はときくと、
「痩せてきた」ことと多飲多渇多尿。
これで疑われるのが、糖尿病性白内障。
で、眼をみて白っぽくないかときくと、ややそういう感もとの事。
そこで、YES/NOで糖尿病か否かをみると、
2:1で否。
ウーン、と思って今度は食べ物をきいてみました。
イエローファットを疑ったのですが、
答えは、「ピュリナ ワン キャット 避妊・去勢した猫の体重ケア」。
原材料名は書いてないものの、どうも魚ではなさそうで、
飼い主も「魚はあまり食べない」とのこと。
頭を抱えてしまいましたが、
よくみると、このフード、「原産国:アメリカ合衆国」とあります。
で、今度はもう一度YES/NO。
この猫の症状はBSEか否かと見た結果、2:1でYES。
BSEとペットフードについても以前お話ししましたが、
「やっぱり」という感じでした。
(出典:https://nestle.jp/brand/one/cat/lineup/aftercare.html)
そこで飼い主さんには、事の経緯を話し、
脳脊髄のエネルギーが低くてハッキリと異常がキャッチできないので、
もう一回見ないと予後も分からないこと、
その際、全身状態を把握するため、
血糖値・血中尿素窒素、尿糖値が分かれば尚いいと伝えました。
私はこの獣医というもの、20年くらいやったのですが、
毎日毎週こんな感じの連続でした。
で、一人ではとても、
質の悪い獣医と厚労省・農水省の怠慢が横行するこの国
を変えることは無理、
と思ってやめたのでした。
(出典:http://ameblo.jp/dewey1118/theme-10098452808.html)