日本中世史への視点
「解明は時間の問題」
9月末に古代史年表が一応完成し、
東北王朝までを視野に入れることができて、
奈良・平安期はスルーして次は鎌倉・室町・南北朝時代へ向かうことにしました。
で、 どんな本を読めばいいかいろいろ探したのですが、
こちらも日本史の知識が少なくてなかなか分からない。
それで、ネットを何種類かのキーワードで検索して見つかったのがあるサイト。
「公務員という職業としての中世史研究家が多すぎて、彼らが職を得ようとする過程で、現実の体制へすり寄り 過去の研究者の成果、その研究者とその研究成果を否定し、結果として歴史破壊・焚書行為をしているように思えます」
「安楽城氏が明らかにした 日本中世の 社会システム 家父長制奴隷制。かれ安楽城氏の研究成果などは まるで無かったかのように その解明成果にとって代わる概念提示すらなされず、戦前の教科書歴史同様 現在の歴史教科書も、 戦国の英雄が跋扈しています」
「15聖人がヨーロッパに行く以前から、日本人奴隷は輸出されており、運の良い人はスペインで奴隷的身分から解放されて 現地で結婚できた人もいるようですが 多くは奴隷身分のまま。
彼らは日本からどのような経緯で移動(輸出?)されたたのか
メキシコにて奴隷労働させられていた日本人は どのような事情でメキシコまで行ったのか、戦国期の武士階級の実態や人商いの実態が垣間見えます。
女性史でいえば 中世後期から激化する 女性の売買が 20世紀の売春防止法(1958年本土・沖縄は返還後)の制定まで続くのか 」
「磯貝富士夫氏が明らかにしたように 日本の中世は奴隷制度許容社会です。
人の販売や人が遺産相続の対象となる奴隷層が間違いなく存在させられていた時代が中世。結婚できない数多くの男女が 当時の社会からフローし 男は雑兵や築城や城下町の建設といった非正規雇用に従事し、多くの女性が 春をひさぐ時代だったようです」
「安楽城氏や磯貝氏が明らかにした 日本の中世は奴隷制度を許容していたという共通認識が欠如した 現代の職業中世史家からの時代感の説明、かかる情報の提示は 洗脳行為に類する行為ではないでしょうか」
という説明の中で出てきた、
安良城 盛昭氏と磯貝富士夫氏と言う初めて聞く研究者の本の中から、
Yes No で見た2冊の本を買いました。
ここで書かれていたこと、
イエズス会のルイスフロイスが来た頃、
日本人の女を中心に約60万人が東南アジアへ売り飛ばされたと言うことは知っていましたが、
上記で言われるほどの認識は持ち合わせていませんでした。
しかしながら、
さほど思想性のない他のサイトを見てみても、
「日本の古代中世では、 子供を捨てることが当たり前だったようだ。
捨て子が牛馬に踏み殺されたり、 犬に食べられてしまうことも当たり前で、
当時の法律でも捨て子が禁止されてはいなかった」
ということですので、これがまさに中世なのかと考えさせられます。
さらに、 別のサイトを見てみると、
「西洋では古代・中世・近代という時代区分が一般的なのに、
日本だけが中世と近代の間に近世という時代区分を設けている」
この理由は、人身売買や奴隷制が安土桃山以降禁止されたことを画期としている、
とのことでした。
結局、日本中世という時代、
源氏と平家だの、義経と頼朝だの、
北条時宗と元寇だの、
あるいはまた建武の新政と足利尊氏、
さらに後醍醐天皇と楠木正成などが歴史だと勘違いしてはいけないようです。
磯貝富士夫氏の本が昨日届いたので序文を呼んでみたところ、
日本中世というのは気候変動で言えば、
温暖な平安時代から寒冷な戦国時代へ向かう時期て、
稲作中心の農業は生産力がかなり後退した時代であり、
こうした事情が戦乱や一揆や奴隷制・人身売買のベースになっているとのことです。
今でこそ、CO2地球温暖化論のウソで、
気候変動に関しては概略私たちも知っているのですが、
70年代に既にその発想を得たというのは、すばらしい人だと言えます。
これらのサイトあるいは本、
すべて Yes No で信憑性を見た上で読んだり 買ったりしたわけで、
九州王朝論もそうだったのですが、
膨大な歴史の真実に迫るためには超能力なしには人生を無駄にする
と言えそうです。