現在完了形の国

「思考停止が奴隷の特徴」

昨日は横浜市内の女性との電話相談だったのですが、
一つは 47歳になる既婚の娘さんの再就職に関することで、
もう一つはご自身が絵を描いているのですが、
来年知り合いの画廊で個展をやるべきかどうかという判断について。
個展の方から云うと結果は2:0でやってもいいというものでしたが、
あとから聞くと出展料がゼロというのですから当然の結果。
問題は娘さんの再就職なのですが、
結果から言うと 2対1でNOという結果に。
「なぜでしょう」とおっしゃるので詳しくお聞きすると、
元の会社(神谷町)の上司に誘われて、
その人がとてもいい人なのでよいお話しだと思った。
お住まいは中目黒から多摩川を超えてずっと先のところ、
今は地元でパートをしているが、
子供がまだ小さいので学童保育に間に合うように、
帰宅時間を都合してもらえるとのことで勤める気になったとのこと。
で、ご本人にも娘さんにも全く意識されていないのが、
首都圏の放射能汚染のこと。
この状況で身体に一定程度の負担がかかった場合、
被ばく症状が顕在化しない保証はどこにもない。
まぁ、私共のニュースレターが毎月行っているのですから、
少しは危機感があるのかと思いきや、全くのお花畑状態。

イヤー、私などが何を言っても聞く耳もたない、
という状態なのですが、
「家がありますのでやはり守っていかないと」
というのを切口上のようにおっしゃいました。
このかたの「家」というのは京都の公家の系統で、
何百年もの歴史があるということなのですが、
そんなこんなでこの人は何百年も前の過去の時間をさまよっている。
まぁ、何にもしなくても食えるのだから、
それをどうのこうのというわけにもいきませんが、
それにしても反応が鈍すぎる。
本当の芸術家だったら例えば俵 万智みたいに、
最初っから子供をつれて沖縄へでも逃げだしているはずだし、
いまだに首都圏に家族を住まわせているというのは、
被ばくに関する危機感、子供たちの DNAについての、
危機感が全くないということ。
結局、エスタブリッシュメントの御用情報だけしか頭に入っていない、
ということ。

そういえば、昨日当地が 0.097μ㏜/hということで、
午後雨の中を車で出かけるときですらマスクをつけたのですが、
行きかう人々は全くマスクなどつけておらず、
雨の中を平気で歩いている人もちらほら見かけた。
スマホだって持ち歩いているだろうし、
屋内で作業してたら PCだってほとんどが持っているだろうに、
中枢神経系がそちらに向いてないと、
情報というものは流れて行かないということです。
これではやはり日本中世奴隷制から近世まで続いた農奴制、
というものの精神構造がぴったりと当てはまるということ。
少しはプライドというものがないのかなと思いながら、
今井美樹の「プライド」など聞いてたら、
事務の者が「この人、布袋と一緒にロンドンにいるのよね」
とのこと。
やはり能力のある者は海外を志向する
わけで、
何も思考停止の末に現在完了形のこの国に、
義理立てをする必要は全くないということです。

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