ポストコロナの大資本
「個人はますます弱体化」
新型コロナ異変がどうも長引きそうなので、
少し事務所の省力化を図ろうということで、
IT機器や通信機器の整理整とんを四月に行いました。
その過程で様々な会社とやりとりがあったのですが、
どうも疑問だったのが NTTの対応。
最初の窓口が 116番なのですが、
そこにインターネットや光電話についての申し込みを行い、
すると今度は NTTの法人営業担当から折り返しの電話があるという話。
しかし、翌日か翌々日という日取りは全く守られず、
やむを得ずこちらからもう一度116番に電話をいれると、
すぐに折り返しますとのこと。
で、昼近くだったので外出したところに電話が入り、
携帯へ転送になったので出たのですが間に合わず、
こちらから今度は 156番に電話すると、
ようやく担当者につながったのですが、
依頼した 2点のうち 1点しか把握しておらず、
あわてて 2点目を再度依頼したのでした。
それで、工事日についてはもう一度連絡するということで、
週末のその日のうちかあるいは週明けに電話が入ることに。
ところが週明けまで待っても連絡がないので、
もう一度こちらから 156番に電話を入れると、
先週の担当者が出て「ご依頼の件はすでに終わっている」とのこと。
「これで来月からは安心」と思ったのですが、
念のため 29んちの日に事務所へ行ってみると、
なんと電話が全く通じなくなっている。
どうやら来月からというのが、
29日の工事になってしまったと思われる。
まぁ、携帯電話に転送されるシステムもあったので、
何とかお客からの電話は受け止めることができたのですが、
従来の NTTからすると考えられないような傲岸不遜なやり方。
事務の者が「NTTに文句を言いましょうか」といったのですが、
「やめとけやめとけ」ということにしました。
この調子ではクレームなど言おうものなら、
いんぎん無礼な担当者に何をされるか分かんないし、
現在の光電話のシステムは個人の素人にはどうすることも出来ない。
コンピューターや ITが進歩しすぎていて、
向うは指一本でなんとでもなるし、
またリモートでどこからでもアクセスが可能になっているわけで、
「ここまで来たのはラッキーだった」と思うしかないと考えたからです。
結局この件私共が対待したのは、
NTTという巨大資本 =独占資本だったのであり、
こうした国家独占資本の前には個人の力など全く無力であり、
1んち早く電話を不通にされたことによる損害など述べ立てても、
挙証責任は結局こちらにあるわけで、
日本の裁判制度が個人にやさしいなどとは言えない現状を鑑みると、
争ってみても時間の無駄ということになる。
何とも無機的でどうにもならない社会になったということです。
しかし、その日の夕方、
神経の疲れをほぐすため一杯やりながら考えたのですが、
今後の IT の進展に伴いあるいは AIの発達の結果、
個人と巨大資本の関係はかなり一方的なものになると思われました。
だって、個人の情報がすべて巨大資本に集約されるわけですから、
大企業の前に個人というものは裸で突っ立っているようなもの。
で、危ないのが自動運転技術やネットワーク家電などで、
情報はすべて巨大資本に握られているとすれば、
一人の個人の命など彼らの前では何の価値もなく、
あざけ笑いながら人を殺すことなどおそらく彼らはゲーム感覚でやる。
特に支配層に抗うものが、
一定のキーワードや購買履歴で特定されれば、
何ともまぁどこまで逃げても逃げ切れないことは必定です。
重要な情報を GAFAなどに握られないよう、
アナログな通信手段や移動手段を残しておくべき
だと考えざるをえませんでした。