変異種とは何か(1)
「PCR検査と増幅サイクル」
先週の末にお客から問い合わせがあり、
「コロナの変異種について先生はどう考えているのか」と聞かれ事務のものが、
「元々コロナは存在していないのでその変異種もない」と答えていたのですが、
これでは勘所がうまく捉えられていないということで、
今日のブログを書かなければと思いました。
ちょうど先日田中宇氏がコロナの診断= PCRについてまとめていたので、
この文をそっくり掲載することにします。
新型コロナのPCR検査は、検査対象者の咽頭から拭い取った体液に含まれている遺伝子類を何回も増幅して人工的に増やし、染色して可視化するが、この増幅をやりすぎると、無関係な「ノイズ」をコロナウイルスの遺伝子と誤判断する「偽陽性」が多発する。何気なく撮った空の写真を大幅に拡大したら画像のノイズがUFOに見えてしまって大騒ぎするのと似ている。「闇夜の枯れすすき」である。米政府のコロナ政策の責任者であるアンソニー・ファウチCDC所長は昨年7月に「増幅度が35サイクル(2の35乗=344億倍)を超えるPCR検査は(誤判断=偽陽性が多すぎて)無意味だ」と発言したが、日本や米国の多くのPCR検査は増幅度が40サイクルだ。英国政府が昨年3月に作った新型コロナのPCR検査のマニュアルでは、増幅度が45サイクルになっている。
ウイルスの存在を調べる方法としてPCR検査より確実なのは、何週間もかけてウイルスを培養して増殖して可視化することだ。PCR検査が発明される前はこの方法で検査していたが、重症化しかねない感染者の検査に何週間もかかるのはダメなのでPCRが使われている。PCRで陽性とされた検体を何週間かかけて培養してみて、実際にウイルスが増殖して可視化できれば真の陽性だし、そうでなければ偽陽性だ。フランス・マルセイユの研究所が、この方法でPCR検査の真の陽性の比率を調べたところ、25サイクルで70%(偽陽性30%)だったが、30サイクルだと20%(偽陽性80%)、35サイクルだと3%(偽陽性97%)だった。この調査では、35サイクルでも偽陽性が97%なので使い物にならない。PCR検査は25サイクル以下でないとダメだという話になる。
別の分析者(Niels Harrit)は、マルセイユの研究は高いサイクルの部分の根拠が薄い(調べた検体数が少なすぎる?)と主張し、現実的なところは、25サイクルで偽陽性20%、35サイクルで偽陽性50%だと言っている。こちらが正しいにしても、偽陽性が半分では使い物にならないので、PCR検査は30サイクル以下でやるのが良いという話になる。「PCRは30サイクル以下が良い」というのは、多くの専門家の常識のようだ。そして繰り返すが、日本や米国の多くのPCR検査は40サイクル、英国は45サイクルである。どうみても陽性と判定された人のほとんどが偽陽性だ。40サイクルは、30サイクルに比べて2の10乗=1024倍の誇張だ。
この増幅回数は計算してもらうとわかるのですが、
25サイクル=2の25乗倍ということで約 3355万倍、
30 サイクル =2の30乗倍ということは約10億倍、
40サイクル=2の40乗倍になると10兆倍と言う天文学的な数字になる。
ですから現在の日米を始めとした各国の PCR 検査ではほとんどが偽陽性、
ということになり増幅回数が公開されていないので極めて不明瞭となる。
こういう結果を憂慮して PCR の開発者であるキャリーマリスは、
本検査を感染症の診断に用いてはならないと最後まで言っていたのですが、
まもなく死体で発見される形となったのが2019年のこと。
また、ヤギ・パパイヤ・うずらといった検体までPCR 検査で陽性になるので、
この検査自国民に用いるべきでないと言ってWHOを締め出した、
アフリカタンザニアのマグリフ大統領がいましたが、
その彼もつい先日心臓疾患(?)で急死してしまった。
彼は新型コロナの検査の虚偽を暴いただけでなく、
遺伝子ワクチンの導入やロックダウンもやらなかったので、
巷では暗殺されたという話も大っぴらに。
それなのに、最初にPCRありきで確定診断もなければ、
ウィルスの精製・分離・培養といった手順も踏まれず、
その感染性もテストされていないのが現在のコロナ騒ぎなのです。
要するに現在のPCRは何を見ているのか不明瞭
なので、合理的に言えることは、
新型コロナの本体は、現実にあるとしても病原性の低いごく一般的なコロナウイルスであるか、あるいは実態としての原因ウイルスはなく、肺炎という症候群を引き起こす微生物の総体と考えた方がよい。中国当局が大急ぎで提出したような、つぎはぎだらけのデータベースは信ぴょう性が低いともいえ、様々なゲノムの断片に PCRが反応し、いろいろな症状の患者から検出されてしまう。
というに尽きるわけです。