変異種とは何か(2)
「かなり勉強しないとついていけないぞ」
前回は PCR 検査の不確実性に焦点を当てて、
特に増幅サイクルが10兆倍と言う天文学的な倍率になれば、
事実上何を見ているのか分からなくなり、
生体に由来する様々なものにこの検査が過剰に反応してしまうところから、
今回のコロナウィルス騒ぎがある種の陰謀である、
と言う強力な推測が可能としてきました。
しかし以下のようなコロナ怖い論者の取り上げる記事を読むと、
免疫学の専門家以外はなかなか的確な反論ができないのではないか。
インドでは新型コロナウイルスの二重変異株が驚異的な勢いで感染爆発していますが、それとは別に三重変異株の存在も確認されたと報じられています。
これは複数の海外メディアが取り上げたもので、二重変異株として知られていた「B.1.167」がさらに変異し、少なくとも3つの同時変異が確認されたとのことです。
E154KとP681R、Q1071Hの3ヶ所が変異しており、二重変異株や通常株と比べて感染力が増大していると報告されています。
詳しい能力は調査中となっていますが、二重変異株に加えて三重変異株が出てきたのは非常に恐ろしい情報だと言え、それだけ新型コロナウイルスが凄まじい勢いで進化していることを示していると見たほうが良さそうです。
「新型コロナウイルスのインドでの変異株、これまでの二重変異で知られた「B.1.167」がさらに変異し、三重変異株になり、インドのマハラシュトラ州、デリー州、西ベンガル州などの州で警戒態勢に入った。ネックはインドのゲノム配列決定の遅れ、ゲノム分析は全体症例の1%未満」
上の記事のうち、
「 E154KとP681R、Q1071Hの3ヶ所が変異しており、二重変異株や通常株と比べて感染力が増大していると報告されています。」
という部分に関してはドクター崎谷博征氏による、
「感染力の高さと重症化とは逆相関する」という、
次の反論が有効だと考えられます。
サーズやマーズのように致死率が高いものは、感染力が弱いので拡大しません。
一方、新型コロナウイルスのように致死率が季節性インフルエンザよりも低いものは、感染力が高いという一般法則が成り立ちます。
しかし、今回の感染力の指標は、あのPCR検査です(^_−)−☆。
本当に突然変異型の感染力が高いかどうかは、分かりません。
また、この研究論文でも述べているように、ウイルス(自然界には病原性を持つものの存在はまだ確認されていない)の突然変異は、むしろ感染力や重症化といったものがなくなる傾向があります。
とくに今回報告されている突然変異型は、宿主の細胞に結合するスパイクタンパク質(ウイルス粒子表面)の変異があるとされています。
ぴったりと宿主の細胞にはまり込むように設計して作っているのに、そこに大幅に変異が起こると、まったく感染しなくなるはずです。
さらに突然変異がスパイクタンパク質をコードする狭い遺伝子領域だけに、繰り返し起こることも不自然です(次作の拙著で詳しく述べます(^_−)−☆)。
リアルサイエンスで見ると、第二波と騒いでいるのは、新型コロナが突然変異したためではなく、ワクチンの臨床試験が終わるまでの「キャー怖い(fear mongering)」の演出でしょう。
もちろん、PCR君が大活躍です。
しかしいわゆる専門家の言う「ゲノム解析によって云々」 、
などとなってくるとかなり難しく素人には、あるいは医師ですら、
最先端科学のキーワードの羅列に何を言われているのかまるで分からない、
という形で白旗を挙げざるを得ないのではないでしょうか。
この系統図は、現在進行中のCOVID-19パンデミックに由来するSARS-CoV-2ウイルスの進化的関係を示しています。サンプリングされたウイルス間の遺伝的関係は明確ですが、特定の感染時期の推定や地理的伝播の再現にはかなりの不確実性があります。推定される特定の地理的伝播パターンや時間的推定は、仮説に過ぎないことをご理解ください。
SARS-CoV-2の国際データベースに登録された完全なゲノム配列は百万を超え、日々増加しています。Webブラウザ上でのパフォーマンスと閲覧性の観点から、このページは1つのビューで約4000のゲノムしか扱えません。 そのため、これらの解析画面では、利用可能なゲノムデータをサブサンプリングしています。私たちの日本に焦点を当てた本解析では、直近4ヶ月間に得られたゲノムと、それ以前に得られたゲノムに分けてサブサンプリングしており、日本からゲノムと、他の世界の地域からのデータを参照しています。日本から登録されたすべてのゲノムに対しての図ではないことはご留意ください。
こりゃかなり勉強しないとついていけないぞ
ということで、
あとは次回にしたいと思います。