沖縄のγ線スパイク

「中国の核の危険性」

先日中国広東省の原発が事故を起こしたというニュースがありましたが、
日本への影響はどうかと思っていると、
6月15日頃から那覇の放射線量が急激なスパイクを描いているのが判明。
何年間か全国の毎日の放射線量を見てきた私ですが、
沖縄でこんな高線量が観測されるのは初めての経験でした。

この中国の原発の事故詳しく見てみると、

米CNNテレビは14日、中国広東省台山市の台山原発から放射性物質漏れが起き、周辺地域の放射線量が高まっていると、建設と運転に協力するフランスの原子炉製造会社「フラマトム」が訴えていると報じた。
台山原発は、中国最古最大の大亜湾原発から香港マカオを挟んでベトナム寄りの赤渓鎮という沿岸地域にあるが、この付近は世界的に良港な漁場、沿岸魚介類の産地であり、もしも海洋放射能汚染が起きたならベトナム沿岸や台湾にも大きく波及する可能性がある。
――(中略)――
上の記事によれば、台山原発から漏れた放射能は、キセノン133・クリプトン85を主体にした希ガスであるようだ。しかし、周辺地域の放射線濃度がフランスの基準を大きく超えて高まっているというので、周辺モニタリングはガンマ線だけのはずなので、おそらく、ベータ線希ガス類ではなく、セシウムXなどのガンマ線核種が環境を汚染したのは間違いないだろう。
放射性希ガス類、キセノン・クリプトン・ヨウ素・ラドン・トリチウムなどは、モニタリングで捉えるのは非常に困難で、希ガスベータ線専用測定器がなければ無理だ。
なぜ、希ガスが出てくるかといえば、核燃料被覆管が損傷したからである。被覆管の劣化にともなって、ピンホール、クリープクラックなどの損傷部位から高圧に閉じ込められている希ガス類が噴出するのだ。
日本でも、フクイチの4号機解体作業に伴って、破壊された被覆管が損傷して、千葉県内までクリプトン85が漏洩拡散汚染しているのを私が確認した。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-53.html
ベータ線は、GM管が高い効率で捕捉するので分かりやすいが、エネルギースペクトルが特定できないため、核種を確認することが困難だ。しかし核分裂停止後、2年以上経過した場合、大半がクリプトン85であると断定できる。
今回は、稼働中の原子炉から漏れたので、半減期の短いキセノンやヨウ素Xも出ている。
それよりも、周辺モニタリングの値が上昇しているのはセシウムXが拡散している証拠なので、深刻な危険があると言わねばならない。

との事。さらに続報として、

台山原発における「 差し迫った放射線の脅威 」 これは、EDF内部文書が、米国のCNNによる報道によって明らかにされた。
6月14日、EDFは、中国南部にあるこのプラントの2基の原子炉のうちの1基に漏れがあることを米国当局に警告した。
台山原発はEDF によって建設され、30 %が所有されており、2018年に世界で最初に稼働を開始したEPRタイプの原子力発電所だ。
このリークの重大性についてはまだ何もわかっていないが、この事件は深刻であると見なされたため、Framatomeは米国エネルギー省に通知することを決定した。
フランスの会社は、中国での米国の技術支援から「緊急に」利益を得ることができる免除を取得しようとしていた。アメリカ当局がFramatomeから連絡を受けた6月8日以来、彼らの国家安全保障評議会のいくつかの会議が開催された。フランス政府にも警告が発せられ、中国当局との会議が始まった。
原子力エネルギーの専門家であるイヴ・マリニャックによれば、この事件はおそらく原子炉容器内の燃料棒の非密閉に関連している。
「これはせいぜい数万本のうち数本の被覆管にしか影響しないが、漏れを示す被覆管に含まれる放射能(キセノンやクリプトンなどの希ガスを含む)が発電ユニットに広がるには十分だ。反応器の一次回路全体 」と説明した。
(中国当局が原子炉ベントを行ったことにより)「48時間以内にフランスでは原子炉閉鎖を引き起こしたであろう汚染のレベル」が起きていた。
漏れが発生した場合、これらのガスは通常、バッファータンクに送られ、できるだけ遅く(ゆっくり)環境に放出されるとYvesMarignac氏は述べている。
――(中略)――
私は、台山原発の問題が、電力需要の観点からのみ隠蔽され、無視されているとすれば、今後、「原子炉の爆発」という視点から、問題を見つめ直す必要を感じている。

少なくともガンマ線の上昇が那覇ではっきりと観測されたのは確実で、
ゆくゆくどのようなことになるかによって沖縄の位置付け方も変わってくる
のではないかと警戒されます。

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