遺伝子ワクチンの新研究(2)

「肝・脾・副腎・卵巣・骨髄に集まったLNPの行方は」

昨日はスパイク蛋白質が注射部位にとどまることなく全身に分布して、
ACE2受容体と結合しやすくなるため、
アンギオテンシンⅡによる血圧上昇効果が阻害されることが、
血流障害の一因となるという話をしました。
レニン‐アンギオテンシン‐アルドステロン系の話などが出て、
少し難しかったかもしれませんが、
今日は それよりは少し簡単な脂質ナノ粒子LNPについての説明となります。
これに関するデータは何と日本のファイザー社から出されたもので、
以下のような内容となっております。

ブリッジル社が入手した生体分布研究によると、ワクチンの脂質ナノ粒子は、開発者が主張していたように、注射された三角筋に留まらず、全身を循環し、脾臓、骨髄、肝臓、副腎、そして「かなり高い濃度」で卵巣を含む臓器や組織に高濃度で蓄積されたという。
mRNA(メッセンジャーRNA)は、体内でスパイクタンパクを製造するように指示するものだ。マローンによると、脂質ナノ粒子は、mRNAが輸送される際の「箱」のようなものだという。「脂質ナノ粒子が臓器や組織の中に見つかれば、その場所に薬が届いたことになる」とマローンは説明する。
日本の研究データによると、脂質ナノ粒子は、4時間以内に全身を循環する血液中に発見され、その後、卵巣、骨髄、リンパ節に高濃度で定着した。
マローンは、骨髄やリンパ節に脂質ナノ粒子の濃度がある場合、ワクチン接種者の白血病やリンパ腫のモニタリングを行う必要があると述べた。しかし、それらのシグナルは、半年から3、9年先まで現れないことが多いという。
通常、このようなシグナルは動物実験や長期の臨床試験でピックアップされるが、mRNAワクチンではこのようなことは起こらなかった、とマローンは言う。

上記の説明だけではイメージがつかめませんが、
脂質ナノ粒子というのは一般的に、
薬剤を選択的に標的細胞に送り届ける役目をするカプセルのようなもの、
と考えるとよく分かるのではないでしょうか。
今回のワクチンの場合はmRNAを包む形でLNP が使われるため、
ファイザーとかモデルナの mRNAワクチンがこれに該当します。
そしてこれも注射部位にとどまらず全身に分布するのですが、
特に肝臓・脾臓・副腎・卵巣・骨髄等に高濃度に蓄積されると言うのです。
そしてここからは下の徳島大学名誉教授大橋眞氏の動画を見て行きますが、
構造的には外側に親水性の長い突起があり、
これはポリエチレングリコールPEGと呼ばれるもの。
これが内側の脂質にくっついているわけですがこれはコレステロールなどで、
この内側にリン脂質からできた膜がありさらに内側にmRNAが存在する、
という構造になっている。
製薬メーカーの情報が非公開なのではっきりはしないが、
PEGの長い突起は電気的チャージで細胞膜にベタッと貼り付き、
mRNAを細胞内に送り込むわけですが、
この時どうしてもLNPが血管内に入ってしまい血管内皮にへばりつく。
そうすると血管内皮細胞の塊ができたりして血栓の原因となったりし、
現時点ではまだまだ未完成の技術で血管へのダメージが大きくなる。
LNPは水溶性ではないので一旦体内に入ったら、
その後100%体外に排泄されるわけではなく体内に残る部分も出て来る。
これもワクチンの承認書には書かれていないというか、
48時間後以降のデータが不明なのですがそのように考えられる。
体内に残ったものは貪食細胞によって処理されるわけですが、
その処理能力を超えたものは貪食細胞が異物を溜め込んだまま細胞死し、
線維芽細胞が周りを取り囲んで結節を作り臓器に貯蔵されると考えられる。
LNPは本来劇薬なのでこれら臓器への影響が大きいはずで、
それが卵巣なら不妊症の元になり骨髄であれば血小板減少などを来すはず。
とにかく未経験のことなので今後の経過を見るしかないが、
動物実験すら行われておらずデータがとにかく不明であるとのこと。

上記の話を結論的にまとめると、
脂質ナノ粒子LNPが血管内に入ってしまうと血栓などが形成されやすくなり、
あちこちで血液の流れに障害が出ると考えられる。
そしてそうしたつまりそうな血管の状態で、
昨日話したスパイク蛋白質がACE2受容体と結合することで、
アンギオテンシンⅡによる血圧上昇効果が阻害された場合、
血液の循環は構造的にも物理的にも致命的に低下してしまう
形となって行きます。
これが急性障害・急死のメカニズムであり、
様々な副作用出現の原因となっているのではないか。

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